市内 の オビトンボ型 (嬉)


「 コフキトンボ の ♀ 」 には成熟すると粉を吹く「通常型(白粉型)」と別種と
思われるほど容姿の異なる「オビトンボ型」と呼ばれている二つのタイプが存在します。


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( 2コマ 被写体深度法にて両方にピントを合わせて見ました・笑)



隣市横浜で、初めて見て以来、オビトンボ型に魅せられて何年かが経ちます。

ところが市内では通常型もほとんど見られない状況が続いていました。
二年程前から市内(三浦含む)でも「コフキトンボ」が見られるポイントを
3か所ほど知りました。

最初は通常型に満足して、夢中で写真を撮っていた時期もありましたが、最近は
居ても撮らない日々が多く、反面オビトンボ型を見たいとの想いが募るばかり。

今季もオビトンボ型を目的に市内のポイントを何度か訪問しましたが
見つからない日々が続いていました。
そんな折、先日写真仲間のNさんから “ 居ましたよ ” の連絡を頂きました。



前置き長くなりましたが、行かなくちゃ・・・と言うことで

市内では嬉しい初撮りの 「 オビトンボ型 」 です

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写真を見てもお分かりでしょうが、ここは池の安全柵の上から覗くように
なるので、どうしても上から目線になります。少しは違う目線で撮ろうと
思い被写体から離れたり安全柵の隙間などから狙ったりもします。

この日は風が強く、風の影響を受けない枯木に止っていましたが
時折吹く強い風に翅は煽られ、懸命に脚を踏ん張って耐えていました。

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そんな中、船酔いしそうな揺れの草上にも止ってくれました。
安全柵の下部の隙間から狙った、斜め前からは、これがこの日の一枚に

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そして、一度だけ愛嬌を振りまいてくれました

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あれれ、よく見ると・・・何だろう

こっちを向いたとき複眼の後ろに見える バッテンマーク ?



普段は下のように、複眼と胸部の間に収納している前脚

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一瞬ですが、この前脚を使って、複眼をこすっていたようです。
飛躍や静止時には不要な前脚、時にはこんな使い方をするのですね。



さて、同種で♀だけが著しく容姿の異なる二タイプの存在、その経緯については
分かりませんが、その分布については、地域差が著しく興味深い記事があります。


以下、『 トンボのすべて 井上清・谷幸三 共著 トンボ出版 1999年刊 』 より借用

     北海道では全部ミヤマアカネに似たオビトンボ型、東北から関東地方では♂と同じような
     白粉型で10~20%がオビトンボ型、近畿地方から九州では♀はほとんど全部白粉型
     ところが南の端の沖縄では再び全部オビトンボ型(但しオビは薄く消えるものもある)
     になるという不思議なトンボです



ちなみに今回、池の周囲100mほどチェックしたところ、オビトンボ型は一頭のみ
普通型は16頭(♂♀未確認)がいました。(但し、Nさんはこの日オビトンボ型を
2頭みられたとのこと)
そんな訳でこの池での割合は♂♀合わせた全体数の1割前後と言ったところでしょう。


こうなると、本当に同種なのか動かぬ証拠をこの眼で確かめて見たくなります。
それにはなんといっても、通常型の♂とオビトンボ型の♀の交尾を見る事です。
見届けるまでは、もう暫く追っかけの日々が続くことでしょう(笑)
(9日 市内 [くつわ堰] にて) (トリミングあり)

Nさま、情報ありがとうございました





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by pastel24c | 2018-08-13 23:49 | トンボ | Comments(2)
Commented by Sippo5655 at 2018-08-15 22:41
同じ種類なのに
こんなにも違うなんて。
何故でしょうね??
船酔いしそうな揺れの草上の一枚
すごく綺麗!
Commented by pastel24c at 2018-08-15 23:50
Sippo様
チョウでもメスグロヒョウモンのように著しく異なる種もいますが、それは♂と♀の違い
トンボの場合も程度はありますが♂♀で異なる種もたくさんいます。ところがこのトンボ
同性でここまで著しく異なるのには、どんな歴史、経緯があったのでしょうね。地域差を
含め謎です。 小生に知る範囲では、このトンボの他にもう一種、別種のように思える程
翅色の異なるカワトンボがいます。この二種については不思議でなりません。
風の強い日はどうしても枚数が増えます。デジカメだからこそ出来る技です(笑)
いつもご訪問ありがとうございます。
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