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チョウ 初め


正直、これほど手こずるとは思いませんでしたが
やっと、今年初めてのチョウとの出会いです。

チョウ初めの常連、「ムラサキツバメ」です

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拡大して見たところ、口吻を枯れ葉の上に伸ばしていました。
水分など付いている様には見えませんでしたが?

昨年も同様な光景を見ており、越冬中も飲まず食わずではなく
水分?栄養?などを補給するのでしょうか。
それとも、口吻の動作確認??

そして開翅、 ♂でした。
チョウ 初め_b0363649_19372836.jpg

翅の発色はどうだろう、露出が気になり
モニターを確認している隙に不覚にも見失ってしまいました。
どのあたりの葉上に戻るのか追跡したかったのですが・・・残念

このポイントは、毎年アオキの葉上で集団越冬が確認することが出来ましたが
今季はとうとう見つける事が出来ずに、今を迎えてしまいました。
もう暫くは、どこか筆者の死角で仲間と身を潜めていることでしょう。
(17日 観音崎) (トリミングあり)



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以下は、12月に今季唯一見つけた別の場所でのムラサキツバメの
集団越冬の観察記録になります。

日付の後のカッコは (観察時間) (天候 最高/最低気温)です
天候・気温に関しては神奈川東部(横浜)の過去記録の写しになります。

☆ 12月17日 (13:55~14:15) (晴れ 14/2℃)

  不可解な落葉樹の葉上でした。(詳細はこちらの過去ログにて)


☆ 12月18日 (11:16~12:40) (晴れ 14/4℃)

  塒(集団越冬の葉上)からの飛び出しなどのパフォーマンスを期待し
  早めの時間帯から待機観察をして見ました。
  塒の中で微動な動きはありましたが、折り重なるような状態が続き
  飛び出しなど特記するような動きはありませんでした。

  昨日、頭数が不確定でしたが、7頭の集団と言う結論に
チョウ 初め_b0363649_19373790.jpg


☆ 12月19日 (11:52~13:13 & 14:35) (晴れ 17/6℃)

  塒は空っぽ、葉上には一頭もおりませんでした。
  周囲を観察すると、数頭が上部を飛び回り、2頭が下草で翅を広げて
  いる姿が目にとまりました。
チョウ 初め_b0363649_19382235.jpg



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   ♀ばかりでしたが、大サービスの時が過ぎ
  
  35分ほどすると、最初の一頭が葉上に戻りました。
  (ピンボケ写真ですが、静止よりまぁいいかな程度です)
チョウ 初め_b0363649_19383559.jpg

  そして順次、塒に戻ってきました。
チョウ 初め_b0363649_19385592.jpg

  最初の一頭が戻ってから、40分ぐらいで、6頭の帰りを確認しました。

  あと一頭?
  他を廻って、帰りにももう一度寄って見たところ、7頭が揃っていました。

☆ 12月21日 (11:16~12:11) (晴れ 17/7℃)

  着時、塒で2頭を確認、前日のようなパフォーマンスは無く、一度だけ
  下草で翅を閉じた個体を撮影
チョウ 初め_b0363649_20085640.jpg

  帰時には塒は6頭になっていました。

☆ 12月23日 (13:05~13:40) (晴れ 20/17℃)
  
  塒には着時2頭、帰時3頭でした。

  一頭(葉上の左端)が帰って来た時の写真です。
  結果、これがこの塒での最後の写真になりました。
チョウ 初め_b0363649_19504780.jpg

  葉っぱも心なし落葉準備にかかったようにも見えます。
  
  この日の観察時間帯からして、3頭は少ないのではと気になりましたが
  野暮用もあり、観察はここまででした。


☆ 1月3日 (12:59~13:30) (晴れ 14/5℃)

  既に、最終確認日から11日
  どの葉っぱだったのか分からないぐらいに枯れ具合が進み一変していました。
  (結局、どの葉っぱだったのかは特定できず)
チョウ 初め_b0363649_19505933.jpg

  どこか近くの葉上に引っ越したのではないかと思い、暫く待機
  して見ましたが、飛んだり、下草に止まっている個体は見つからず。
  残念ですが、新年のご挨拶は叶いませんでした


☆ 1月5&6&13日に立ち寄ってみましたが、近くの下草などで
  姿を確認することはありませんでした。


~ ちょっと考察 ~

参考までにTOPのチョウ初めの、1月17日の気温は11/3℃と低かった
ため、気温と飛び出しの関係はよく分からなくなってしまいました。

越冬途中の塒からの一時飛び出しについては気温によるものだけではなく
風の強さ、風向き、またチョウ自身の飛び出しのサイクルなどがあるのか
とも思っております。観察すればするほど疑問が出てきて難しいです。
また他の要因として、過去にはメジロに脅かされ、一斉に飛び出した光景を
見た事があります。その時は何もなかったように小一時間程で全数が戻って
来ました。

また、このポイントでは昨年はアジサイ、そして今年はクサギと2年連続して
落葉樹でした。彼らの塒の選定条件として、筆者が思っていた常緑樹で葉上の
上部に屋根状の葉っぱがあるという条件は成り立たなくなりました。
彼らにとって、筆者が想っているほど越冬について大袈裟に考えていないのかも
知れません。どんな環境でも春まで生き抜いてやるのだという強い意思のある事
だけは事実のように思えました。

( 上記にて2017ムラサキツバメの集団越冬観察 完 )



昨季は三か所の越冬ポイントを見付け、長期にわたり下草などで愛嬌を振りまいて
くれたのですが、今季は一か所、それも早期の解散となり、筆者としては燃焼不足
でした。
まぁ~ 一か所でも見つける事が出来たのでヨシと言うことにしよう。





by pastel24c | 2017-01-18 23:56 | チョウ
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